写真生活 on Line

野鳥を中心に様々な身近な事柄を写真でご紹介します

ベリーズ 道路側溝のスネールカイト(タニシトビ)

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 中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティは、カリブ海に突き出た扇状地であることから標高が低く、かつては湿地であったマングローブ林を開発したことから市内至る所に水場があり多くの野生動物を見ることができます。ベリーズシティに住んでいた頃の自宅は市街中心部から車で10分ほどの住宅地にあったのですが、その住宅敷地隣の道路に大きな側溝があり、たくさんの水生動物が生息しています。その一つであるタニシを専門に狙うのが今日の写真のスネールカイト(タニシトビ)です。彼は名前の通りタニシを捕るためだけに進化した体形をしています。1枚目は住宅敷地のフェンスでタニシを捕るチャンスを狙っています。

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 彼はこのようにフェンスや電線の上からタニシを探し狙いをつけ、人通りが無くなるのを待ちます。タニシトビは人に慣れてるとはいえ、さすがに人が歩いているすぐそばの側溝に飛び降りるようなことはせず、人が通り過ぎるのを待ちます。なおこの体色が黒いのはオスで、メスは茶色が目立ちます。

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 タニシトビがマンションを背景に移動しているところです。

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 タニシトビが道路側溝を離れ空き地の高い木に停まろうとしているところです。

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 タニシトビがトロピカルキングバードに追われているところです。タニシトビはタニシを捕るために体が特化していることから、他のライバルたちに攻撃されても立ち向かう武器を持っていません。くちばしはタニシを殻から引きずり出すために大きく曲がり、ツメはタニシをつかむために細く長くなっているのです。

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 使用機材のカメラはSONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 7.1、1/800sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。