写真生活 on Line

野鳥を中心に様々な身近な事柄を写真でご紹介します

日本  Tamron 18-250 Aspherical LD DiⅡ

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 もうずいぶん前になりますが、ソニーのα57をメインに使っていた頃、タムロンから発売されたレンズ Tamron Aspherical LD DiⅡ を使っていたことがあります。ただその頻度は多くなく防湿庫で過ごすことが多かったのですが。高倍率ズームレンズは荷物を多く持てない旅行などには便利ですが、その便利な長いズームレンジが仇となり性格が中途半端になってしまって、例えばポートレートならもっと明るいレンズを、野鳥ならもっと望遠をとなります。そんな訳で長いこと防湿庫で眠っていたこのレンズを先日久々に取り出しその性能を再度確かめてみることにしました。1枚目は自宅庭に咲いたジューンベリーの小さな花の接写です。かなり近くまで寄ることができ、解像力、ピントは思った以上にしっかりしています。

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 この写真はポートレートですが、この距離でも顔へのピントは非常にしっかりしており、全く問題ありません。あるメーカーの同クラスカメラと純正レンズを使っても、なかなかこれだけしっかりした像を結んでくないことが多々あります。加えて背景のぼけ、臨場感、肌色の発色等全く問題なしです。でもさすがに大口径のレンズに見られる写真のつややかさには欠けます。焦点距離は60㎜(換算90㎜)

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 こちらは枝に停まってさえずるウグイスで、何とか撮れてはいますが、小さな野鳥相手となると望遠端250m ( APS-cでは375m相当)では厳しいものがあり、動物園などの近距離撮影でない限り、解像力が低くなることもあり結果は証拠写真程度と思った方がいいと思います。焦点距離は250㎜(換算375㎜)

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 当時の高倍率ズームは非球面レンズの使用やLDなどの高級なガラスを使って高性能化が図られており、普段使いであれば人物撮影も含めて割と満足な写真が撮れると再確認できたと思います。最望遠側の解像力には不満がありますが、コンパクトデジカメに比べれば無論言うまでももありませんが、こちらの方がはるかに高性能です。
 使用機材のカメラはSony α57、レンズは Tamron 18-250mm F3.5-6.3 Di。1枚目の写真の撮影データは焦点距70mm、35ミリ版換算105mm、ISO100、F 5.6、1/125sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。