写真生活 on Line

野鳥を中心に様々な身近な事柄を写真でご紹介します

日本 湖北のオオワシ

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 2022年2月25日、今日は滋賀県琵琶湖に来ました。湖北にある山本山オオワシが例年2月下旬に北に旅立つことから、その前にお別れの挨拶と共に彼女の姿を撮影するためです。彼女ナターシャは高齢であることから来年またここに訪れるとは限りませんから悔いのないようにと思ったからですが、彼女はいつも通り山の斜面の枯れ木に停まってその雄姿を見せてくれていました。今日から寒気が緩むとのことでしたが現地は風はなかったものの暗く曇り冷たい空気で、春はまだ遠いと思わせました。この寒い中で大砲のようなレンズを構えたカメラマンは少なくともあちこちに50人はいたのではと思います。オオワシのこの冬最後の姿を写しとめるためでしょう。

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 オオワシの見学をするためには山本山のふもと近くに駐車できる場所がないことから、車は湖北野鳥センター駐車場に置き、ふもとまで歩く必要があります。その間1㎞以上ありますから周りの雪景色を見ながら探鳥しました。2枚目のモズはその時に出会いました。この写真の通り背景の田園はまだ雪があり一面真っ白な雪原でした。

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 3枚目はやはり野鳥センターと山本山間を歩いている際に出会ったトビです。寒々とした風景ですね。今日はこれまで毎回見られたノスリには出会えませんでした。
 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 5.6、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 文殊の森公園内ササユリ園のアオゲラ

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 2022年2月24日、朝から青空が広がってはいたのですが風が冷たく気温が上がらない寒い一日となりました。天気予報では今日から寒気が緩み始めるのことでしたが午後になっても暖かくならず、ちょっとがっかりです。今日も青空に誘われて自宅近くの文殊の森公園に出かけました。ここでは昨日に続いて何種類かの野鳥たちに出会うことができましたが、そのハイライトは駐車場近くのササユリ園で見かけたアオゲラです。なぜか近頃アオゲラに遭遇する機会に恵まれています。1枚目は常緑樹の中に入った場面で、枝葉が邪魔になってピントは甘いのですが緑の葉の中のアオゲラは珍しいのではと思います。

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 アオゲラはササユリ園の中の背の高い立ち木にいたようで、その方向から彼の鳴き声を聞こえたため視界に現れるのをしばらく待ちました。その甲斐あって1枚目の写真の通り園外の常緑樹に来ました。その後すぐにまたササユリ園の中の立ち木に戻りました。2枚目がその時撮った写真です。枝が邪魔ですが現在はササユリ園に入れませんから近づくことができません。

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 3枚目は幹を上へ上へと昇るアオゲラです。実は数日前にもこのササユリ園でキツツキの鳴き声を聞いたことがあり今日のこのような機会を期待していましたから実現して幸せです。でももう少し近づけたらなお良かったのですが。
 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離168mm、35ミリ版換算458mm、ISO 400、F 5.0、1/320sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 自宅隣の栗畑のサルたち

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 2022年2月23日はうっすらと白く積もり、朝から粉雪が舞う寒い日となりました。いつも通り文殊の森公園に出かけたのですが小雪がちらついています。体が濡れるほどではないのですがこれが名残雪というものでしょうか。園内での野鳥はルリビタキのメス、メジロコゲラヤマガライカル、ジョウビタキに出会いましたが、このブログの読者の方にも出会うことができ情報交換をさせていただきました。もし私を見かけましたら気軽に声をかけてください。さて公園から戻り自宅のコタツでくつろいでいたら、窓の外に見える隣の栗畑にサルが現れました。1枚目は栗の木に登り、枯れた栗のイがの中身の有無を確かめ、それを手に取っている子ザルです。

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 2枚目は栗畑の草を引き抜き食べているところで、こちらは成獣です。このサルたちの群れは子連れで10頭ほどでしたが、以前には30頭ほどの群れが来たことがあります。隣人の話では、人間でも女性を見ても逃げないけれど男性を見ると逃げるそうです。サルも相手によって態度を変えるようですが、その知能を感じる態度はちょっと怖いですね。

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 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.0、1/400sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ 背景はアンバーグリス・キーの海

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 中米の国ベリーズは日本の四国ほどの大きさで、メキシコのユカタン半島の付け根にあり東側はカリブ海に面しています。気候は熱帯に属しますから一年中暖かく温暖で過ごしやすい日が続きます。カリブ海沿岸には大小の島々がいくつもあるのですが人が住む大きな島は二つあり、そのうちの一つが今日の写真の舞台となっているアンバーグリス・キー (Cayとはサンゴ礁でできた島という意味)島です。ベリーズ最大の都市であるベリーーズシティからは2社が毎日10往復ほどのウオータータクシーを運航しており、いつでも気軽に行くことができます。所要時間は1.5時間ほどですが、それで夢のように美しい島に行くことができるのです。1枚目はビーチにあるホテルの近くで午後に撮りました。背景の海は遠浅であることから干潮時のボートをつけるために長い桟橋が必要です。

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 2枚目は島のウオータータクシーの船着き場です。ここにウオータータクシーは写っていませんが、船体はいくつかの種類があり大体30~50人乗りほどの大きさです。この島に初めて到着した時がこの写真ですが、船着き場にもかかわらず海の美しさに、これは夢ではないかと驚きました。水中でたくさん泳ぐ魚がよく見えました。島の周囲をサンゴ礁が取り巻いていることから波は静かで、海の色はまさにエメラルドグリーンです。

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 撮影機材は Fujifilm FinPix F200 EXR。1枚目の写真の撮影データは焦点距離 13 mm、35ミリ版換算 59 mm、 ISO 200、F 11.0、1/480sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 コゲラの赤い羽毛

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 2022年2月13日は雲が厚く垂れ込む寒い日でした。でも雨や雪の心配がなかったことから、いつも通り自宅近くの文殊の森公園に出かけました。この冬は例年に比べて野鳥に出会う機会が少なく、この公園でも例外ではありません。いつもであればソウシチョウ、ウソ、マヒワなどは何度も見かけているはずなのですが、この冬はまだ数回でウソに至っては皆無という状況です。今日の写真の鳥はこの公園ではよく出会うことのできるコゲラと、なぜか近頃よく見かけるようになったヒガラです。1枚目は枯れ木に停まるコゲラですが、この写真では珍しく頭部の赤い羽毛が見えています。

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 キツツキの特徴は、どの種類も頭部には赤い羽根毛を持っているのですがコゲラもほとんど目立ちませんが赤い羽毛があるのです。ただしアカゲラと一緒で持っているのはオスのみなのです。でもどうせならコゲラはもともと地味な体色ですから、頭部だけでももっと目立つような体色にして欲しかったですね。

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 こちらは上の写真のコゲラと一緒にいたヒガラです。この冬はなぜかヒガラによく出会えています。ところで、ヒガラはシジュウカラ科の中で最も小さくコガラよりも小柄のですが、どうして名前はコガラではなくヒガラなのでしょう。

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 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.5、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

コスタリカ 背景はパルケ・デル・エステのジャングル

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 中米のコスタリカはエコーツーリズムで世界的に有名ですが、それには国土の地形が大きく関係しています。地図で見ればお分かりの通り太平洋とカリブ海に挟まれた細長い地形で、その国土の中央を3000m以上の山脈が縦断しています。この地形とそれに影響される気候条件が動植物の多様性を生み、狭い国土ながらも非常に多くの種類の野生を楽しむことができるのです。そんなコスタリカの首都のサンホセの郊外にパルケ・デル・エステという自然公園があり市民の憩いの場になっていますが、それが今日の写真の舞台です。1枚目は緑濃いジャングルを背景にしていますが、公園の広い敷地にはジャングルの中を散策するコースがあり、広大な緑の広場や巨木の林立する森があったり、キャンプサイト、プール、集会所なども整備されています。弁当を持って一日過ごすのに最適な場所です。

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 2枚目はジャングルの散策道で出会ったチョウで羽の一部が透けています。日本では見られない種類だと思います。ここでは他にも珍しい昆虫に多く出会うことができます。もちろん植物も多種多様で興味が尽きません。

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 使用機材のカメラはSony α700、レンズは Minolta AF24-105 F3,5-4,5。1枚目の写真の撮影データは焦点距50mm、35ミリ版換算75mm、ISO200、F4,5、1/100sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 文殊山のルリビタキ(メス)

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 2022年2月19日、お天気は朝から曇りで昼過ぎからは雨が降るとの予報でした。自宅周辺は雪が2日前に雪が降って積り、その後の2日間は文殊の森公園に行けてなかったことから、途中で降っても困らないよう雨具を用意して出かけました。今日は土曜日ですから公園の駐車場には車が多く、山歩きの人が普段より多いかと思いましたが意外と登山道ではそれほど多く出会いませんでした。1枚目の写真はルリビタキのメスで私が歩いていたすぐ目の前に現れました。この鳥、本当に警戒心が低く、むしろこちらが心配してしまうほどです。

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 このルリビタキは1枚目とは違う場所での撮影なのですが、遭遇位置や移動の仕方から察してたぶん同じ個体です。この時も人が近くにいるにもかかわらず餌探しに夢中でした。

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 山から下りてきて駐車場に差し掛かったところでイカルの群れに出会いました。20羽はいたと思います。彼らは地上で餌を拾っていました。私が近づくと飛び立って梢に停まり、しばらくすると近くの他の場所に降りて餌探しを続けていました。地上にはまだところどころに雪が残っています。

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 標高345mの文殊山頂上から西方向を見た濃尾平野の景色です。遠方に揖斐山地が見えていますが、南方向を見ると山はなくなり、お天気が良ければ伊勢湾を望むことができます。地上は2日前の雪で白くなっています。

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 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 8.0、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

セントルシア 背景はビーチに続く道

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 カリブ海の島国セントルシアは、熱帯地方に位置しており1年中温暖な気候で過ごしやすく、美しい海や熱帯のジャングルがあることから世界のあこがれの観光地となっています。また欧米の裕福な人たちの老後の保養地としても人気があり、島の北部にはきれいな別荘が建ち並んでいます。その中にはハリウッド俳優のエディ・マーフィのもあるようです。そんなセントルシアの観光の中心地はロドニーベイで、そのビーチ沿いには様々な観光施設が並び、長いビーチ北端には今日の写真の舞台となっているピジョンアイランド国立公園があります。1枚目の写真は公園入口ゲートから園内に2つある奥の方のビーチに通じている道で、左端にかつてのイギリス軍が造った軍事施設の遺跡の一部が見えています。この遺跡の中にシャワーが設けられています。青空がきれいですね。

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 これが園内に2つあるビーチの内の奥の方で、背後には丘の上にイギリス軍が作った砦が見えています。ビーチの水は澄んで透明度が高く、美しい熱帯魚と一緒に泳ぐことができます。この公園は入場料が必要なことから現地の人はあまり訪れず、いつもこのように貸し切り状態です。海の色がきれいですね。今思うとこの島はこの世の天国でした。

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 使用機材のカメラはOlmpus E500、レンズは 標準キットズーム。1枚目の写真の撮影データは焦点距14mm、35ミリ版換算28mm、ISO100、F8.0、1/160sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 長良川ふれあいの森のカケス

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 2022年2月14日に岐阜市にある長良川ふれあいの森公園に行ったのですが、その2日前の12日に同公園を訪れたことはこのブログで既にお知らせしました。12日の訪問では思いのほか様々な鳥たちに出会うことができ自宅に近い文殊の森公園との違いを改めて知らされた次第ですが、この違いは何なのでしょうか。むろん鳥の数の違いはそこにある餌の量の違いだとは思いますが、これら二つの公園にそれほど大きな違いがあるとは思えないのですが。さてその鳥の多さにひかれて、カメラを変えて再度訪れて撮ったのが今日の写真のカケスですが、この鳥はなかなか用心深く簡単には写真を撮らせてくれません。そんなチャンスの少ない種類ですが今回はそれが思いがけず訪れたのです。ところが私は撮影で大きな失敗を犯してしまいました。

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 このカケスに出会う少し前に遭遇したエナガを撮影した際に、動画を撮ろうとして全く関係ないボタンに触れてしまい、それがカメラの設定を意に反して変えてしまうことになったのです。その結果これ以降の撮影は総てISO 10,000ですることなってしまいました。高ISO の写真はシャッタースピードが速く被写界榛地が深いためにピント精度は高いのですが粒子が荒れたものになってしまいました。おまけに露出はオーバーになってしまいました。せっかくカケスに出会えた数少ないチャンスだったのにと悔やまれます。1枚目の写真は羽毛のディテールがつぶれてしまっています。

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 こちらのコゲラの写真もISO 10,000で撮ったものです。ちなみにこの写真の絞りはF20.0 、シャッタースピードは1/4,000でした。ディテールの無いとても眠い描写になっており、つやかさが全くありません。
 使用機材のカメラはSony α6600、レンズは Sony 100-400 GM。1枚目の写真の撮影データは焦点距400mm、35ミリ版換算600mm、ISO 10,000、F11,0、1/4,000sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 文殊山のアオゲラ

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 2022年2月16日の今日、朝から小雪が舞い風が吹く寒い1日となりました。午前10時頃、空模様が多少心配でしたが自宅から近い文殊の森公園に出かけました。近頃ほぼ毎日のようにこの公園を訪れているのですがなかなか野鳥たちに出会えず、昨日は全くシャッターを押すチャンスがありませんでした。今日も何にも撮らずに終わるかと思われたのですが下山途中にこの写真のアオゲラに出会いました。近くからコゲラのドラミングが聞こえ、それを探していたところこのアオゲラを見つけたのです。

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 距離は20m以内で周りは枝が多かったのですが、ラッキーなことにアオゲラのところだけはぽっかりと穴が開いているように邪魔物が全くありませんでした。アオゲラはこの位置にしばらくじっと留まっていてくれたことから存分にシャッターを押すことができ、今日の登山は久し振りに満足できました。画面にちらちらと白く写っているのは粉雪です。

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 アオゲラクヌギ(コナラ?)の木から遠くのヒノキに飛び移りました。私を警戒して離れたのかもしれません。背景の色彩が豊かになったのですが、距離が遠くなったことと途中に細かい枝に邪魔され、この場面を鮮明に撮ることができませんでした。撮影に出かけてコゲラは別にしてキツツキ類が撮れれば満足できますね。
 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 3,200、F 5.0、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。